吉村昭「高熱隧道」木本正次「黒部の太陽」(その1)

政権交代といった野暮な話は本家のHPで扱っているが、世間ではダムの工事を中止するのしないのと騒いでいる。一体、いつからダムはこんなにも嫌われモノになってしまったのだろう。
かつてダムは自然と人間との闘いの象徴であり、その姿は勝利の証しであった。この二冊、いずれも黒部の電源開発に挑む物語である。片や戦争継続に必要な電力、片や戦後復興に必要な電力と目的は真逆ともいえるが、日本国家がそれを必要とし、戦いが始まった。
関係者には黒部の自然は容赦なく襲いかかって来る。2つともダム本体ではなく、過酷な自然に囲まれた工事現場に資材、機械そして労働者を送り込むための隧道(トンネル)の工事がメインに語られる。
黒三は温泉地帯、黒四は大破砕帯が待ち受けていて、大変な難工事となってしまう。
「黒部の太陽」は映画化されているが見ることは叶わない。この映画は大きなスクリーンで観て欲しいという石原祐次郎の希望でビデオ化されていないからである。(続く)

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