第三者委員会報告書の要約版を読んでみた

 朝日新聞が行ってきた慰安婦報道に関して調査及び提言を行う第三者委員会の報告が昨日なされた。

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 第三者委員会の記者会見をネットの動画で見たが、中込秀樹委員長は終始仏頂面で、フロアからの質問にも「報告書に書いてあるから読め!」と言うばかりで可愛くない。他の委員も回答に「切れ」が無く、全体としてグダグダで面白くなかった。

 しかし、報告書の要約版(p.40)を読んでみるとそれなりに事実関係や朝日新聞の問題点については指摘してあって、記者会見のイメージとは異なるものである。ただ、朝日を擁護するような余計な注釈や意見が前置き的に書いてあって、そのような点は煩く感じられる。

 ともあれ、記者会見で幻滅してしまい「お友達委員会」と揶揄するだけではなく、一度しっかり読んでおいた方が良いと思われる。

 昨日の今日なのにデジタル版では探しにくくなっており、いつまで掲載されているか分からないので、興味のある方は早めのに読むことをお勧めする。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11520693.html?iref=reca

 さて、今回の検証で最も注目していたのは、名乗り出た慰安婦に関する1991年12月25日付記事、つまり現在北星学園大学の非常勤講師をしている植村元朝日新聞記者が書いた記事で、捏造ではないかと問題になっている(以下)。

 「日中戦争や第2次大戦の際、『女子挺身(ていしん)隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた『朝鮮人従軍慰安婦』のうち、1人がソウル市内に生存していることがわかり……」(91年8月11日付朝刊社会面〈大阪本社版〉)


 この記事に対しては記者会見におけるフロアからの質問も真っ先になされたが、「書いてあるので読め」との委員長の回答であった。

 そこで読んでみると、

 植村 は、記事で取り上げる女性 は「だまされた」事例であることをテープ聴取により明確に理解していたもかわらず、同記事の前文に、 「『女子挺(てい)身隊』の名で戦場に連行され、日本軍人相手売春為を強いらた『朝鮮従慰安婦』のうち一人が ソウル市内に生存していることがわかり」 と記載した。これは、事実は本人が女子挺身隊 の名で連行されたはないのに、「女子挺身隊」と「連行」という言葉が持つ一般的イメージから、強制的に連行されたという印象を与えるもので、安易かつ不用意な記載であり、 読者の誤解を招くものである 。

 この報告を受けて朝日新聞では次のように落とし前をつけるとのこと。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11520753.html?iref=reca

 朝日新聞は今年8月の検証記事で、この記事に「意図的な事実のねじ曲げはない」と結論づけました。報告書はそれだけでなく、「読者に正確な事実を伝えるという観点から、前文部分の記載内容も含め、さらに踏み込んで検討すべきであった」としました。この指摘についても、重く受け止めます。

 この記事には、過去記事を閲覧できるデータベース上で、挺身隊の混同がみられたことから誤用したことを示すおことわりをつけています。今後、改めて、「この女性が挺身隊の名で戦場に連行された事実はありません」といったおことわりをつけます。


 …これで終わりか?

 この辺りが第三者委員会が「お友達委員会」と揶揄される理由なのだ。強制連行されていないと知りながら、強制連行された印象を与える記事を書いたと事実認定しておきながら、捏造との指摘をしていない。これが捏造でなければ何が捏造なのかと問いたくなる。

 百歩、いや一兆歩譲って捏造ではないとしよう。そうなるとこの植村元記者は、事実関係を正しく伝えるための日本語の能力が著しく低いということになる。定年退職した現在においても「自分は正しかった」と主張しているのであるから、過去形の「低かった」のではない現在形で「低い」のである。

 しかも、この記事により身内の裁判が有利になることは明白であり、記者としての倫理観が欠如している(これも上記理由により現在形)と判断せざるを得ない。

 また、自分の書いた記事対する説明責任を果たしていない。こそこそと外国のメディアの取材を受けて言い訳を垂れ流しているが、肝心の記事を読ませた日本人に対してはだんまりを決め込んで日本のメディアの取材からは逃げ回っている臆病モノである。

 つまり、「捏造」はしていないと譲ったとしても、日本語能力が低く記者としての倫理観が欠如し責任感も無い訳で、こういった記者として無能な人物にメディア論を講義させること自体が大学として如何なものであろうかと思う。

 イデオロギー的に大学から叩き出すのは「学問の自由」を阻害する行為だと目覚めたインテリさん達は主張しているらしいが、そうではなく最高学府たる大学として学問的なレベルが低いことが問題なのである。

 この大学に御子弟を通わせている親御さん達は高い学費を払っているのに、記者失格の講師が行うメディア論の講義を受けさせられることに怒るべきではなかろうか。

 この植村問題以外にも考えさせられる指摘は多いが、一つの報告書にも拘わらず個別委員の意見が付いている。おそらく委員間で集約化できなかったのであろう。

 個別委員からは朝日新聞に対する更に厳しい意見が述べられているのであるが、委員間での温度差もあったのではなかろうか。

 そうなると委員長の仏頂面や「報告書読め」回答も何となく理解できる。委員長や委員は温度差の中でようやく報告書はまとめたが、これ以上は記者会見で何も足さないことを事前に申し合わせていたのではないか。

 その証拠に、記者会見での委員の回答内容が要約版と一言一句同じである。動画でも委員は紙を読みながら回答していたし、それだけでは答えにくい質問が出た時には委員長が「報告書読め」回答をして司会が次の質問に強引に切り替えていた。

 その役回りを押し付けられたので委員長としては面白かろうはずもない。

 いずれにせよこれで幕引きにはなりそうもない。事実関係等は踏み込みは甘し、これまで指摘されていた内容も多い。だが、外部からの推測や憶測ではなく朝日新聞社の内部調査した結果で明らかになったことの意味は極めて大きく、これからは言い逃れできない。

 朝日の煽動に乗って慰安婦問題を煽った輩、特に河野洋平と福島瑞穂には説明責任を果たすべく「首を洗って」待っていてもらいたいと思うのである。


 


 



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山際澄夫

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この記事へのコメント

トコトンおじさん
2014年12月23日 13:16
あらあら・・・うちわもどきを配ったばっかりに、追いつめられる人もいるのですが、これで終わりかい?!
本間優太郎
2014年12月23日 14:33
 これで終わりではなく、これから朝日や扇動者の終わりが始まることを期待しています。
憂国神主
2014年12月23日 16:10
「おことわりをつけます」
ふざけているのでしょうか・・・
天皇陛下のお誕生日だというのに不愉快です
本間優太郎
2014年12月23日 19:09
 憂国神主さんと同じ指摘が沢山あるようです。
 天皇誕生日の紙面に慰安婦の記事が載るようにしたとは、不敬の極みです。