鳥使い


どうでも良い事を呟いてみたい。(いつもそうだが)

昔、文鳥を飼っていた。婆ちゃんが小鳥好きで、十姉妹にインコ、文鳥など大量に飼っていた。そのせいか、ある日我が家にも桜文鳥が一羽やって来て、自分に世話係が命じられた。子供の頃なので経緯は記憶に無いが、婆ちゃんの鳥を欲しがってもらったのかもしれない。

さて文鳥だが、成鳥で飼い始めたにもかかわらず、世話係が他にする事もなく甲斐甲斐しく世話をしたため手乗り文鳥になった。普通は雛から育てないと手乗りにはならない。だか手乗りといっても世話係の手限定で、他の家族には只の文鳥で、手に乗るどころか追えば逃げる、鳥籠に近づくと暴れる有り様であった。

一方、世話係には何時も肩や頭にとまっていて餌をもらったり、水浴びをしたりとなついていた。自然と芸も仕込み、世話係の掌なら仰向けに寝るまでになった。

そんなある日、婆ちゃんが来た。目敏く鳥籠を見つけて近づいた。『これは暴れるな…』と思っていたが、機嫌良くチッチッと鳴いて籠から出してくれとねだるではないか。出してやると婆ちゃんの手に乗って遊び始めた。

暫く文鳥と遊んでいたが、籠に文鳥を戻し世話係に向かって一言。「まだ芸の仕込み足らん!」とお叱りがあった。

未だに、どうしてあの文鳥が初めてあった婆ちゃんになついたか分からない。やっぱり、鳥は鳥なりに相手を見ていたということで、婆ちゃんには逆らわない方が良いと本能的に察したのだろう。鳥使い恐るべし。

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