この価格設定は変じゃないか?

 毎年のことながら年末が近づくと年賀状が重く心にのしかかる。

 チョット枚数が多いので転居の確認や喪中を外したりと名簿の整理から始まって、裏面のデザインを仕事用や親戚用に別々に製作し、最後は印刷でヘトヘトという毎年のパターンが今年も待っている。

 特に印刷の工程でプリンタが臍を曲げてハガキが滑って送られなくなると暗澹たる気分になってしまう。紙送りのゴムローラーが磨耗してしまうのが原因なので修理に出さないとどうしようもない。

 これまでは印刷を始める前に修理に出してローラーを交換していたが、修理費用もバカにならない。今年はどうしたものかと考えていたが、ふと電気屋さんの店先を通ると信じられない光景が!

 『一桁違うんじゃないか?』と思い、家に帰ってネットで調べてみた。

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 Cannonのインクジェットプリンタが4,743円?!間違いない!!しかもこの機種はスキャナ(コピー)やWiFi接続も可能である。

 ハッキリいって、素人の年賀状作成なら十分な性能でお釣りがくる。別にこのプリンタの宣伝をしている訳ではないが、この価格設定はおかしいんじゃないかと考え込んでしまった。

 この4-5千円という値段は交換用のインクカートリッジよりも安いのである。

 資源保護の観点がなければ、このプリンタを買って交換用のインクを買うよりも、もう一台買ってしまう方が安いのである!沢山印刷するのでもう一式交換インクを必要とするなら三台目を買うか、とうことになる。

 だが、これは極端な話で、このプリンタの交換カートリッジがそこまでするかということになるが、エ○ソンのプリンタなら一式カートリッジを買い揃えると5000円を超える出費になる。

 つまりエ○ソンからCannonに乗り換えるとプリンタが使い捨てになって、その上、安くなるわけで、毎年年賀状印刷の前にローラー交換なんてやってられないことになってしまう。

 パソコンがまだマイコンと呼ばれた時代、プリンタは最も高価な周辺機器の一つで感熱紙や放電破壊紙のものでも高価だったが、普通紙となるととても手が届かない代物であった。増してやカラー印刷など夢のまた夢…

 そんな時代を生きてきた身とあっては、使い捨てにするというのは、たとえそれが経済的には可能であってもスッキリとは腑に落ちない。

 そもそもどうしてこんなことになってしまったのか?

 つらつら考えるにインクカートリッジ戦略が詰まるところまで来てしまったのではないだろうかと思うのである。

 プリンタそのものは安くしてカートリッジを高く買わせることで儲けを出しているのは誰でも気付くことである。最近はサードパーティから互換製品が出てくるのでICチップで互換製品を使わせないようにしているが、その内にICチップまで真似た互換製品が出てくるようになったり、取り敢えず使える製品が出てきたりとメーカーは苦戦しているようである。

 ならばと製品サイクルを早くして互換製品が出てくる前に次の製品を出す戦略に切り替えたのだろうが、そうなると本体価格を安くしないと買い換えてもらえない、ならばと本体を値下げする…

 これを繰り返した揚句の果てに、交換カートリッジの価格を本体が下回ってしまった、というのが推測である。

 図らずも本当に商売になっていたのがカートリッジの売り上げで、プリンタ本体はおまけだったということが明らかになってしまったようである。

 むしろ高価でもその分しっかり耐久性のある本体を作って、インクのほうは瓶から安価に補給するような正常な形にした製品が出来ないものか?

 どうも根が貧乏性なもので、プリンタを使い捨てにするのは性に合わない。耐久性のある製品の方が落ち着くのだが、どんなものだろう?やっぱり人間が古いのかねぇ。

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